葉かびに強く、かために仕上がる夏秋栽培用桃太郎!
特長
●食味がよく硬玉で店もち性もよい
硬玉で店もち性にすぐれ、5~6段階の収穫着色基準で1ランク分完熟を進めることができる。
食味は「桃太郎8」よりも、やや甘味を抑えた強めの酸味で、夏場好まれる味に仕上がる。
●果実はやや小振りで秀品率が高い
低温やチッソ過多で発生が多くなるチャック果や窓あき果の発生が少ない。
空洞果の発生が少なく、果形がスムーズで秀品率が高い。果重は平均210gで、「桃太郎8」よりもやや小玉となり着果がよい。子室数は平均7室となる。
●短節間で馬力のある夏秋栽培用品種
適作型は2~5月播種の夏秋雨よけ栽培。草勢は強く、特に後半までスタミナがあり長期栽培に向く。
節間長が短く、つる下ろし作業が省力できる。
●葉かび病(Cf9)に耐病性
葉かび病に安定した耐病性を示す。
ToMV抵抗性はTm-2a型。萎凋病レース1・レース2(F1・F2)、半身萎凋病(V)、斑点病(LS)、サツマイモネコブ線虫(N)に複合耐病虫性。
栽培の要点
●潅水量はやや多目
「桃太郎なつみ」は「桃太郎8」に比べて水分要求量が高く、2割程度多目の潅水量が必要。短節間の品種なので、やや多目の潅水管理でも徒長することが少なく、育苗期から、やや高めの温度設定でのびのび育てるとよい。
●追肥のタイミング
「桃太郎8」に比べて「桃太郎なつみ」は葉色が濃いため、草勢の低下を見落としやすい。3~4段花房開花時期に1段果房の肥大と生長点付近の状態で追肥のタイミングを判断する。判断の目安は、生長点付近の本葉が内側に巻き込まなくなる、主茎が細くなる、葉の凹凸がなくなる、などの変化が出始めた時である。
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